キレイに樹木のライトアップさせる術(2)
お庭や外構をデザインする時、樹木を取り入れてお住まいでも自然を楽しめるようにするご家庭が増えてきています。そんな樹木を夜も楽しむために照明計画(ライトアップ)を考えることは非常に大切です。
せっかく樹木などの植物を照らすのであれば、いちばん美しく見えるようにしたいものです。
さて、今回はお庭と樹木のライトアップを考えるためにポイント3つのうち、2つ目のポイントです。
ポイント2 樹冠の「広がり」と光の「配光角」を考えましょう。
樹木の「高さ」の次に気をつけなければいけない2つ目のポイントは、樹冠の「広がり」です。
樹木の種類をとってみても、広葉樹は特徴的に樹冠が広めのものが多く、針葉樹は狭めのものが多いですよね。それらすべてを同じように照らしてしまうと、樹冠が広い樹木の場合、樹冠の端まで光が行き届かずに、せっかくライトアップしているのに物足りない感じに仕上がってしまいます。そんなときに意識するべきなのが、光の「配光角」です。「配光角」とは、照明から出る光の幅のことを指し、スポットライトやグランドライトなど何かを照らすための照明の場合、さまざまな配光角のラインアップがあります。
広葉樹のように樹冠の端まで光が欲しい樹木の場合は、中角から広角のスポットライトで照らしてあげたり、中角のスポットライトで樹木の両側から挟み込むように照らしてあげると、樹木全体を照らすことができるので、美しいライトアップに仕上がります。
一方、針葉樹のように樹冠が狭めのものには、狭角のスポットライトを選ぶことで、逆に光が必要のないところにまで飛んでしまうのを防ぐことができ、最適な光で樹木をライトアップすることができます。照らしたい樹木に最適な配光角を選ぶことで、樹木を美しく照らせるだけでなく、周囲の環境にとっても最適なライトアップに仕上げることができます。
次回ポイント3は、葉の「色味」と光の「色温度」のお話です。
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