チーク材家具と経年変化を楽しむ
チーク材とは
チークは硬く頑丈で水に強い点が特徴で、耐衝撃性・加工性に優れたウォールナット、加工しやすく非常に稀少性の高いマホガニーと並んで世界三大銘木とされているものです。
チーク材は伐採した直後は、茶色というよりは、薄い黄土色、いわゆる普通に見慣れた材木とそれ程かけ離れた色ではありません。しかし、木材内部に含有している油分の関係で、室内で保管していると徐々に油分が沁み出し、木が濡れた時の色のように、少しずつきれいな飴色に変化し表面が滑らかになっていきます。
チーク材の経年変化
通常、高級な室内家具で知られるチークの濃い茶色は、オイル仕上げでスタートした物もありますが、基本的には室内で経年変化した際の色です。それもチークの魅力の一つではありますが、ある意味では、ウォールナットやチェリーなどでも共通した特徴と言えるかも知れません。
それでは、逆に屋外でチークを使うとどの様に変化するのでしょうか?屋外といっても、設置している場所の環境によって、かなり異なりますが、基本的には、乾燥し徐々に風化していきます。いくら木材内部の油分が豊富であっても、乾燥した風や強い直射日光を浴びれば、表面はカラカラに乾いていきます。水分を失って乾いた木材は色が薄くなり最終的には色が抜けてしまいモノトーンになってしまいます。これは、木材全てに共通する変化ですが、チーク材の場合は一味違います。
高級木材の理由
通常の木材は屋外で使用すると完全に色が抜ける前に腐ってしまったり、割れてしまったりし、原型を停めておく事ができません。ハードウッドと呼ばれる加工が難しい木材などは、腐らずに原型を停めておく事ができますが、家具として利用するには堅過ぎます。チークはとても加工性に優れており、内部に含まれた大量の油分によって、表面が完全に風化してしまったような状態になっても、構造的に壊れたり、腐ったりする事なく、原型を保ち続けるのです。
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